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おくりびと

  • 監督:滝田洋一郎
  • 脚本:小山薫堂
  • 出演:本木雅弘、山崎努、広末涼子
  • 上映時間:130分
  • 製作:2008年日本(松竹)

Photo_2  私は既に父母を亡くし身内の葬儀を経験しているにもかかわらず、ご遺体を清め棺に納める"納棺師”なる仕事があるのをはじめて知った。

チェロ奏者の小林(本木雅弘)は楽団が解散になり失業、妻(広末涼子)とともに故郷山形に帰る。そこで職を求めるため「旅のお手伝い」という求人広告を見て面接に行く。旅行会社かと思ったその会社の仕事はなんと"納棺師”だったが、強引な社長(山崎努)に押され、渋々働き始めたるのであった。

最初はこの仕事に対する世間の目がきになり妻にも言い出せなかった小林だったが、戸惑いながらも仕事をこなしていくうちに納棺という厳粛な仕事に意義を感じるようになるのであった。

元木演ずる納棺師の所作は、死者を慈しむような優しさと形式を尊ぶ厳かさに溢れていた。ご遺族の方々が感動する姿も描かれているが、観客も思わず感動してしまう、と思う。ご遺体を見送る側の人間模様も適度に描かれており、葬儀についての描写は文句のつけようはない。

難点をあげれば、山崎努たちが鶏の唐揚げを食べるシーン。生き物の死を受け入れることで人間の生が成り立っていることを表現したかったのかも知れないが、あれほどに貪り食う必然性があるのだろうか?食べ方が汚すぎて不快感を覚えた。ふぐの白子を食べるシーンはそれほどでもなかったが。

庄内の美しい風景映像、主演本木や山崎の好演とベテラン脇役の好演なども含めて映画全体としては秀作と言える。なお、元喫茶店だった主人公の家に、ちょっと住んでみたいなぁ、と思ったことを付け加えておく。         2008/9/22@丸の内ピカデリー

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コメント

私の周りの同年代のおばさんたちが絶賛するもので「おくりびと」を観てきました。特に悲しい話ではないのに、なぜか涙が頬を伝います。出演者それぞれが適材適所で映画を盛り立てている気がします。モックンは「スパイ・ジルゲ」で、尾崎秀実役をクールに演じていましたが、今回は人のよい暖かい人柄をもった小林役を好演していましたし、しゃべりが気にくわない広末涼子も、この映画では夫の第二の人生を、結局は暖かく見守る役どころがいいですね。吉行和子の銭湯のおかみさん役もピッタリ。

父の葬儀の際に、葬儀屋さんとともに来られた女性が、今思えば「納棺師」だったようで、体を清め、死装束を着せてくれました。儀式または形式とはいえ、人生の最期の姿を整えてくれるメークアップアーチストとも思えます。

投稿: 遠藤 桂一 | 2008年10月26日 (日) 15時59分

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